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劇的ビフォー&アフター


GWに実家に帰省して、宿舎での生活に何が欠けていたのかがようやく分かった。

それは地べたで座れる場所だ。私の実家には和室しかないので、玄関を上がれば廊下を除き寝転がり放題であった。世の中に家の中でスリッパを履いて生活をしているという人がいるそうだが、とても信じられない。日本人として生まれ、日本で育った以上、畳の上で生活し畳の上で寝て畳の上で死ぬべきだと思う。

しかし残念なことに宿舎には畳はない。畳どころか座れる場所はベッドと椅子しかない。一応実家からお古の絨毯を持ってきたのだが、机周辺をカバーする程度の大きさしかない上、小汚い床との境は拾ってきたダンボール(宿舎の粗大ごみ置き場から拝借したのでまぁまぁ綺麗)しかないのでゆったりと地べたに座るのは難しい。

そこで金のない私はせめて座れなくても素足でいられる時間が長くなるように、と願ってこんな実装を行った。

<%=image_left 1, 'before'%>

決して河川敷のダンボールハウスの1部屋ではない。はじめは新聞紙を敷くことを考えたが、新聞購読をしていないので手持ちがなかった。そこでいつものように粗大ごみ置き場からダンボールをかっぱらってきたわけである。

こんなところで生活なんて、と思うかもしれないが見た目とは裏腹に意外と快適ではある。以前まではラックや流し台に行くにはサンダルを履く必要があり面倒であった。しかしダンボールを敷くことによって、多少段ボールの潰れる気色の悪さを感じるが、素足のまま用事を済ますことができる。これはなかなか重宝するのだ。

だが、やはりその景観の悪さが問題である。ふっと振り返ってこのダンボール絨毯を見ると自分が情けないやら馬鹿くさいやらでなんとも言えない気持ちになる。また、帰ってきて初めにこのダンボールを見ると疲労のピークも最高潮に達する。とてもではないが、この部屋に知り合いを招き入れることはできないだろう。

ほかにも問題として、2日ほどでダンボールは踏み潰されたり汚れが付着してしまうため、ぼろぼろになってしまうことだ。一応交換はしてみたが、たった2日で交換をするとなると非常に面倒くさい。粗大ごみ置き場からダンボールを拝借するのも結構恥ずかしいのだ。

うだうだと暫く考えたが、結局ダンボールは取り外すことにした。景観は戻ったものの、不便さは相変わらずである。さらにうだうだと考えた結果エアコンのリースにと頂いたお金を、一部流用して一面に敷けるカーペットを買うことに決めた。

そこで早速100円ショップに行き、以前より目をつけていたジョイントマット52枚を買いに行った。

さて、この「52」を弾き出すために部屋の寸法を知る必要があったのだが、メジャーが無かったため、サランラップを1mほど紐にし、15cm定規で目盛りをつけて測った。その後は緻密な計算(小学生レベル)とできる限り無駄なスペースが出ないように削って削りまくった。その結果が「52」である。

あやうく閉店間際であったが、52枚のジョイントマットをカゴいっぱいに抱えて購入した。我ながらずいぶん優良顧客である。今後ともよろしく>Seria

<%=image_left 0, 'joint mat'%>

これで5460円なり。

ここから「匠」こと私の作業が始まる。糞重い鉄製ベッドを1人で持ち上げ、絨毯とダンボールを取り除き、52枚のマットを丁寧に絨毯の目の流れを間違えないようにはめていく。マットの位置はミリ単位で決定しており、まったく狂いが無い。端の部分は見事なカッター捌きで裁断されており、壁とピッタリと密接している。そして作業に対する姿勢も無駄が無く、わずか90分で作業を終えてしまった。


<%=image_left 2, 'after'%>

なんということでしょう。

匠の技をこれほどまでに遺憾無く発揮した「作品」がこれまでにあっただろうか。綺麗に揃ったグレイと茶のマットはチェス盤を思わせる雰囲気だ。まさに匠が自分のためにだけ送る至高の一品と言えるだろう。

・・・ともかく、冷たく固い床の感触は一切無く、柔らかすぎず非常に心地よい。また、思いのほかスペースが確保できたので当初の目的である地べたに座るだけではなく、地べたに寝転ぶこともできる。

ただ、玄関付近のカーペットと土足の部分の境界が何も無いため、玄関付近がすぐに汚れてしまう可能性がある。次回はこの部分をなんとかしたいところだ。

次回あんのか?>俺

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Comments (3)

「なんということでしょう」がやりたかっただけだったり(´ω`)

これでは畳の上では死ねません。よって匠のミス。

ここで死ぬ気は無いという匠の精一杯の抵抗の証です。(´ω`)

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